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2015シーズンのポジション別レビュー第3弾はRBです。

今季はシャナハンOC就任にともない、ゾーンブロッキングを導入するという大きな動きがありました。
戦力的にもスティーブ・ジャクソン、アントン・スミスのベテランがチームを離れ、若返りが進んだユニットとなりました。



#24 Devonta Freeman 15試合13先発
Rushing:265Att. 1,056yd(4Avg.) 11TD 3Fumble 2Lost
Receiving:73Rec. 578yd(7.9Avg.) 3TD

#26 Tevin Coleman 12試合3先発
Rushing:87Att. 392yd(4.5Avg.) 1TD 3Fumble 3Lost
Receiving:2Rec. 14yd(7Avg.)

#33 Terron Ward 13試合
Rushing:29Att. 95yd(3.3Avg.) 1TD
Reciving:9Rec. 73yd(8.1Avg.)

#42 Patrick DiMarco 16試合8先発
Rushing:1Att. 0yd
Receiving:13Rec. 110yd(8.5Avg.) 2TD

エースへ昇格したフリーマンはまさに覚醒のシーズンとなりました。
ラッシング回数リーグ4位、獲得ヤードがリーグ7位で1,000ヤードを超えた7人の一人になりました。
ラッシングTD11でリーグ1位タイ。レシーブ数は全RB中3位でレシービングTD3含めた14TDも1位タイ。
プロボウル選手キャプテン選出も納得の成績を残してくれました。
開幕戦こそ新人のコールマンに先発の座を奪われましたが、そのコールマンが怪我で離脱しキャリー数が増えるとともに実力を発揮。
ゾーンブロキングへ変更になった影響なのか、ホールへ飛び込む判断が良くなった印象を受けました。
切れ味抜群のカットでタックルを外すのも上手く、小さいサイズながら前に倒れる粘り強さで、頼りになるエースへ成長しました。
キャッチングでも大きく貢献し、レシーブ数はチーム2位、獲得ヤードでもフリオ、タミーに続いて3位でした。
馬車馬のように働いてくれる反面、怪我が心配ではありますが、地上戦の大黒柱としてこれからも活躍してくれそうです。

コールマンは開幕戦で20キャリー、80ヤードを獲得し、鮮烈なデビューを飾りました。
縦に切れ上がる加速が素晴らしく、ロスになりそうなプレーを4〜6ヤードのゲインに変えてくれる力強さがありました。
しかし、序盤に怪我で離脱して以降は、フリーマンの覚醒もありプレー機会が減少。
Week16の試合前には、自宅でシャワー浴びていたら転んで脳震盪というオチまでついて、なんとも尻すぼみなルーキーイヤーとなってしまいました。
また、ファンブル癖が課題で、30回持たせたらファンブル1回というのはなんとも使いづらい。
いずれのファンブルも、ディフェンダーがボールへアタックしてきて弾き出されるという形でした。
これがプロの厳しさなのでしょうが、練習で意識づけをすることで改善できる部分だと思いますので、2年目にはきっちり修正して欲しいです。

UDFAで入団したウォードですが、上の二人が十分に活躍したおかげで目立った出番はありませんでした。
しかし、コールマンの欠場で2番手となったWeek4のHOU戦では19キャリー、72ヤード獲得と十分な働きを見せました。
来季以降も急激に出場機会が増えることはないでしょうが、上位二人に何かあった場合でも有力な3番手が控えているというのは大きな安心材料です。

フリーマンと同様に覚醒したのが、ディマルコ。
個人的には今季のチームMVPはディマルコでも良いと思っていたので、代理でもプロボウルに出場できたのは本当に良かったです。
PFFでもオールプロFBに選ばれています。
自分の担当はことごとくブロックし、リードブロッカーとしてほぼパーフェクトにプレーしていた印象で、もっと知名度が上がっても良さそうなのですが、FBが注目される時代ではないのでしょう。
また、昨シーズンはワイドオープンなTDパスをドロップしてしまい大ブーイングを受けていましたが、今シーズンはレシービングで2TDを記録し汚名返上。
キャリアで初めて2桁キャッチ、獲得100ヤード超えを果たし、レシーバーとしても頼りになる存在でした。

来季に向けて

特記事項はありません。
今シーズンと同じメンバーで怪我なく過ごしていただければ、十分だと思います。
FA補強、ドラフト指名もないでしょう。