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2015シーズンのポジション別レビュー第7弾はPass Rusherです。

ドラフト1位でビーズリーを指名し、守備の不振の大きな要因であったパスラッシュのテコ入れを図った今シーズンでしたが、サック数は昨シーズンよりも悪化し、リーグ最下位の少なさとなってしまいました。
一方で、3rdダウンでロングシチュエーションからパントに追い込む、守備の粘りも感じられるようになり、改善の兆しが見えてきました。
 


#44 Vic Beasley 16試16先発
26tckl(20solo) 4.0sack 2FF 1int

#99 Adrian Clayborn 16試合4先発
15tckl(14solo) 3.0sack 1FR 

#71 Kroy Biermann 16試合
54tckl(32solo) 2.5sack 1FF

#50 O'Brien Schofield 16試合10先発
30tckl(24solo) 2.0sack 1FF

#93 Mallicah Goodman 4試合
3tckl

鳴り物入りの1巡指名だったビーズリーですが、見合うだけのインパクトが残せたかといえば、やや物足りないのが正直なところ。
もともとスピードタイプでパワー不足は懸念されていましたが、プロの大型ラインに対してはその不安が的中しました。
ランプレーでは軽くブロッカーに処理される、パスラッシュでは勢いそのままに外側にいなされるといったシーンが多くみられました。
バルクアップして欲しいのですが、本来の持ち味であるスピードも失われてしまう可能性があるので、バランスが難しいところ。
とはいえ、ルーキーながら全試合先発出場は立派。
4.5サックでチームリーダーなのは、他が不甲斐ないのを差し引くとしても褒めて良いでしょう。

クレイボーンはパスシチュエーションのローテション要因として起用に応えてくれました。
プレー数を抑えた効果か、心配された怪我もなくシーズンを終えました。
スタッツは意外と伸び悩んでいますが、実際のプレーではパントに追い込むタックルであったり、ここぞの場面でいい動きを見せていたと思います。
お試しの単年契約だったのでUFAとなりますが、ぜひとも再契約してもらいたい選手です。

度重なるやらかしにより、ファンの間では心象がよろしくないビアマンですが、今シーズンは及第点の内容でまずまずの出来といったところ。
昨シーズンまでは不得意だったミドルゾーンへの下がってのパスカバーも任されたことによって、精彩を欠いていましたが、今シーズンはメージライン付近のプレーに専念することで、タックル数も大きく伸びました。
やはり人材に合った起用は大事です。

スコフィールドはDQシステムを理解しているアドバンテージもあり、シーズン序盤にプレイメーカーとして活躍しました。
中盤以降は派手さこそなくなったものの、堅実なプレーでDLの一翼を担いました。
LBブラッドフォードといい、スコフィールドといい無名でもこのレベルの選手がゴロゴロしているSEA守備はさすがの一言。

2013ドラフト4巡のグッドマンも鳴かず飛ばずで早くも3年目。
今シーズンもしぶとくロースターに残ったということは、何か光る物は持っているのでしょうが、あまり出場機会は与えてもらえず。
今オフが生き残りをかけたそ正念場になりそうです。

来季に向けて

ビーズリーの成長に期待するとして、彼の逆サイドをアップグレードする必要があります。
とはいえ、他のポジションと比べれば優先度はやや低め。
FAではクレイボーン、スコフィールド、ビアマンがUFAとなります。
クレイボーンとスコフィールドには他のチームが接触しているようですが、クレイボーンは再優先で引き留めて欲しいところ。
ドラフトでは2年連続で上位指名はさすがに無いので、下位からUDFAでの補強になりそうです。