2015-10-25-14-23-58

2015シーズンのポジション別レビュー第8弾はLBです。
FA契約が解禁になりましたが、FA関連のまとめはまた後日。

改善が見られたDL陣と比べると、まだ試行錯誤を続けている感のあるLB陣。
4-3アンダー導入によって役割が大きく変化したインサイドはプレイメーカーの不在が大きく響いています。
 


#55 Paul Worrilow 15試15先発
95tckl(67solo) 4PD 2FF 1FR 2int

#52 Justin Durant 13試合12先発(シーズン終了後にカット)
82tckl(57solo) 3PD 1FF 

#54 Nate Stupar 16試合3先発
40tckl(33solo) 1.0sack 2PD 1FR

#51 Phillip Wheeler 9試合2先発(Week7加入)
29tckl(21solo) 1.0sack 1FF

#56 Brooks Reed 13試合5先発
17tckl(10solo)

#59 Joplo Bartu 7試合1先発(Week12後にカット)
11tckl(9solo)

#53 Allen Bradford 6試合(Week7後にカット)
7tckl(6solo) 1FF

#41 Tyler Starr 1試合
1tckl1(solo)

ウォリロウはキャプテンにしてタックルリーダーとなり、まさにディフェンスの要。
3年連続3桁タックルとはいきませんでしたが、そのタックルマシーンぶりは健在でした。
しかし、その実力もそろそろ底が見えてきました。
ランディフェンスで潰すべきホールを間違える、スピード不足でタックルが後追いになるなど、UDFAでは流石にここまでかといった感じ。
ハードワーカーであり、そのリーダーシップについてはDQも賞賛していますが、肝心のプレーがイマイチではファンは納得しません。
DLが改善の兆しを見せているだけに、このポジションもアップグレードして欲しいところ。

スピードと経験があり、ILBの柱として期待されたデュラントでしたが、懸念されていた怪我に泣かされる結果となってしまいました。
Week5、6、9と欠場が相次ぎ、パフォーマンスも徐々に低下していきました。
ビッグゲインを防ぐタックルが多く、序盤は安定感のあるプレーをみせていただけに、シーズンを通じて健康体でいられなかったのはとても残念。
3年契約の1年目を終えたところでしたが、カットの判断もやむなしでしょう。

ストゥーパーは限られた出場機会の中でしたが、かなりのインパクトがありました。
個人的にはWeek16CAR戦のスクリーンを片手タックルしたプレーが印象的で、あれで一気にウォリロウとの評価が入れ替わりました。
特にブロックを避けるセンス、キャリアーに詰めるスピードに優れていて、ぜひとも起用を増やしてもらいたい。
カバーよし、ランストップよしでラッシュもできる守備の要になれる選手だと思います。

ウィーラーはデュラントの離脱の穴を埋めるべく、途中加入しました。
プレー内容は可もなく不可もなくといったところで、代役としては十分すぎる働きをみせ、デュラント復帰後も併用が続きました。
ウィーラーの存在も、デュラントのカットに大きく影響したように思います。

昨オフのFA補強の目玉だったリードですが、キャンプで鼠径部を痛めたことで大きく出遅れました。
古巣との対戦となったWeek4HOU戦でファルコンズデビューしましたが、結局シーズン終了まで期待された程のインパクトは残せず。
HOU時代はアグレッシブにQBに襲いかかる姿もあっただけに、今シーズンのサック0とはなんとも寂しい。
来シーズンはしっかりと準備して実力を発揮してほしいところです。

一時はウォリロウとUDFAコンビを組んでいたバーチューですが、すっかり成長が頭打ちとなったようです。
STメインでの出場でしたが、ロースタームーブのあおりを受けてカットの憂き目にあってしまいました。
実力を考えれば致し方なしといったところ。

ブラッドフォードもSTでもプレーがメインで、怪我人が出た場面ではディフェンスでの出場もありました。
スピードは素晴らしく、カバーチームでもナイスタックルを連発していましたが、上に行くにはもう一歩実力が足りなかったようです。
結局はDQシステムのインストーラー以上の役割は果たせませんでした。

スターは来シーズンもまずはロースターに残るところから。

来季に向けて

デュラントはカットされ、ウィーラーがUFA、ウォリロウ、ストゥーパーがRFAとなります。
ウォリロウは既に2巡テンダーをオファーされていますが、ストゥーパーについては今のところ情報はありません。
ウォリロウは見切りをつけるタイミングのような気がしていましたが、チームの評価としては放出するデメリットの方が大きいと見た様子。
彼が控えに落ち着くような状況になってくれれば理想形です。

MLBはFAでの即戦力、ドラフトでの1巡〜2巡指名の両方を視野に入れた動きになるでしょう。
個人的にはドラフトでアラバマ大のレジー・ラグランドが指名できれば大満足。
OLBはリード、WLBはウィーラーでも来シーズンはひとまず良しといったところです。