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2015シーズンのポジション別レビュー第10弾はSTです。

今シーズンはポイント・アフター・タッチダウンのキック位置が変更され、キッカーにとっては受難のシーズンとなりました。
プレーオフでもキックが明暗を分ける試合もあり、スペシャルチームの重要性を改めて思い知らされることになりました。
 

K
#3 Matt Bryant 10試合
FG:14/18(77.8%) Long47yd
XP:26/26(100%)

#6 Shayne Graham 5試合
FG:11/13(84.6%) Long54yd 1FGB
XP:8/8(100%)

P
#5 Matt Bosher 16試合
58Punt 47.2Avg. Long69yd 24inside20
74KO 52TB(70%)

LS
#47 Josh Harris 16試合
3tckl

KR/PR
#14 Eric Weems
KR:15Att. 26.9Avg. Long50yd
PR:16Att. 11.6Avg. Long41yd

#17 Devin Hester
KR:9Att 26.1Avg. Long35yd
PR:4Att 4.3Avg. Long11yd

御年40歳にして、オフに3年の再契約を勝ち取ったブライアントは来シーズンに不安を残す結果となりました。
Week5のWAS戦でFG2/4と突如乱れると、Week7のTEN戦でも47ydのFGを失敗。
TEN戦は4Q終盤の10‐7からリードを広げたいところでの痛恨のミスキックでした。
距離、状況ともに簡単なキックではありませんが、昨シーズンの安定感を考えれば信じられないプレー。
その後、Week11終了後に太ももの怪我によりIR入りし、シーズンを終えました。
50yd以上のアテンプトは無かったので脚の衰えはなんとも言えません。(昨シーズンの50+で7/10が異常な気もしますが)
変更になったエクストラ・ポイントをすべて決めてくれたのはプラスの材料。
来シーズンは体調万全で過ごして欲しいところです。

ブライアントの怪我により、チームは急遽グレアムを呼び寄せました。
プロ14年目の39歳ですが、50yd以上のアテンプトで3/3とまだまだ元気なパフォーマンス。
万が一の場合は来シーズンも宜しくお願いします。

ボッシャーは今シーズンも飛ばし屋っぷりを発揮してくれました。
平均飛距離、最長飛距離ともにリーグ6位の好成績。
オフェンスが停滞し負けが続くようになっても、まだ見れるスコアだったのはこの人の存在が大きいです。
インサイド20も約80%と抜群のコントロールでまさにピンチを挽回してくれる頼りになる男。
それにしてもパンターがプロボウルに選ばれるにはどうしたらいいものか。

リターナー陣は、前半はウィームズ、後半はつま先の怪我から復帰したヘスターが起用されました。
ウィームズは元々のスペシャリストだった底力で、まずまずの成績。
ヘスターは明らかに調子が上がらずにシーズンが終わりました。
ヘスターはリターナーとしてフィールドにいるだけで、相手に脅威を与えられる存在なのですが、以前ほどはビックプレーを期待できなくなっています。
それどころか、本人が良いところを見せようとして無理にリターンする場面も見られ、何度かヒヤリとさせられました。
そろそろベテランには見切りをつけて、貴重はロースター枠を若手に使って欲しいところです。

ハリスは来シーズンも怪我なくお過ごしください。

来季に向けて

ブライアントは今の契約が切れるまではチームに残ると思います。
何だかんだ言ってもあれだけの安定感あるキッカーを見つけるのは難しいでしょう。

あちらこちらで言われてますが、ヘスターとウィームズの放出は既定路線で間違いないでしょう。
レシーバーとしては構想外となっていて、スペシャリストとして残すにもインパクト不足です。
チームの将来を考えれば、リターナーは育成枠の若手を使うべきです。