2016-02-12-22-18-20

2015シーズンのポジション別レビュー第4弾はWRです。

フリオの爆発、ロディの不振と話題の多いポジションでしたが、コーチ人事もあり、オフにも動きがありそうな予感がします。



#11 Julio Jones 16試合16先発
Receiving:136Rec. 1,871yd(13.8Avg.) 8TD

#84 Roddy White 16試合16先発
Receiving:43Rec. 506yd(11.8Avg.) 1TD

#85 Leonard Hankerson 8試合 (Week12にIR入り後カット)
Reciving:26Rec. 327yd(12.6Avg.) 3TD

#16 Justin Hardy 9試合1先発
Reciving:21Rec. 194yd(9.2Avg.)

#15 Nick Williams 14試合
Reciving:17Rec. 159yd(9.4Avg.) 2TD

#14 Eric Weems 16試合
Reciving:1Rec. 11yd
Rushing:1Att. 4yd

#17 Devin Hester 5試合
記録無し


フリオは名実ともにリーグを代表するプレイヤーとなったシーズンでした。
キャッチ数、総獲得ヤード、一試合平均獲得ヤード、1stダウン獲得回数でリーグ1位、20ヤード以上のキャッチ数が25回でリーグ2位。
プロボウル、AP All-Proファーストチーム、PFF All-Pro選出となれば、もはや語る必要がないでしょう。
数字については、エースレシーバーにボールを集めるシャナハンスキームが影響していることを多少割り引いて考える必要がありますが、その期待に(ライアンの無茶投げも含めて)応えたことはお見事。
また、1シーズンを通じて健康体で活躍してくれたことも大きな収穫。
来年もこの調子でお願いします。

ロディについては、今やファンの間での最大の関心事と言っていいでしょう。
昨シーズンは2試合の欠場がありましたが、今シーズンは16試合に出場しながらレシーブ回数、獲得ヤードともに半減。
35歳という年齢もあり、限界説やトレード放出の噂が絶えませんでした。
しかし、個人的にはロディの不振は彼の肉体的な衰えが一番の原因ではないと思います。
彼の良さである、ここぞという場面での密集でのキャッチや、相手ディフェンダーを背負ってのキャッチは今シーズンも見られました。
1stダウン獲得数がチーム2位という数字が、クラッチレシーバーとしての特徴を良く表しています。
もともと、ロディはフリオのように身体能力でディフェンスを圧倒して、ぶっちぎったパスを取るタイプではありません。
数字が伸び悩んだ原因は「単にライアンがロディに投げる数が減った」からであって、シャナハンスキームの被害者の一人だと思います。
ライアンがシステムを自分のものして、レシーバーに投げ分けられるようになれば、ロディの数字も上向く可能性は十分にあるでしょう。

ハンカーソンは、ロディとは逆にシャナハンスキームの理解者として序盤の快進撃を支えました。
サイズを活かしたプレーと、フリオとのコンビネーションでボールを前に進めるオフェンスは見ていていて楽しいものでした。
しかし、懸念されていたドロップ癖は改善されず、怪我でIR入りした後にあえなくカットとなってしまいました。
その後はNE、BUFと渡り歩きましたが試合の出場はありませんでした。

ハンカーソンと入れ替わりで出場機会が増えたのが、ルーキーのハーディ。
序盤にサイドラインでしっかり勉強したのが奏功したのか、めきめきと頭角を現しました。
最終的にはスロットレシーバーとして、ウィリアムズを追い抜いていたと思います。
来シーズンはもっと起用が増えるのが楽しみです。

ウィリアムズの活躍は予想以上でした。
ゴール前での出番も多く、17キャッチながら2TDとポイントゲッターとして活躍してくれました。
インサイドのレシーバーはハーディも含め競争が激しくなりますが、小柄ながらガッツのあるキャッチを来シーズンも見たいです。

ウィームズはオフェンスチームでの出番はほぼなし。
去年はゴール前やスプレッド隊形でワンポイント起用がありましたが、今シーズンはウィリアムズにその役割を譲った形になりました。
ヘスターも、怪我で出遅れた影響はありますが、リターナー以外での出場はなく、レシーブの記録は無し。
もともと、レシーバーとしてはイマイチ安定感に欠けていましたので、天才シャナハンのお眼鏡には適わなかったのでしょう。


来季に向けて

オフに入って、長年WRファミリーのゴッドファーザーであったTerry RobiskieがTENのOCとして栄転し、チームを去りました。
代わりのWRコーチにはDBコーチであったRaheem Morrisが就任しました。
モリスはディフェンス畑の出身で、オフェンスのコーチングスタッフとなるのは初めてになります。
DBコーチとしての知見を取り入れながら、シャナハン色を強めていく動きなのでしょう。
ロディにはメンターとしての役割があるとして、ウィームズやヘスターは既に構想外となっている可能性が高いと思います。

FAではフリオの逆サイドでフィールドをストレッチする役割を任せられるレシーバーを、狙って欲しいところです。
SEAのカースなんかがDQコネクションで来てくれると面白いと思います。
CHIのジェフリーは高騰しそうで、No2レシーバーとしては本命ではないでしょう。
ドラフトでは中位〜下位で素材型のピックがあると思います。